2019/02/11
裸の恩返し 146
ゆきのスピリッツ~創作の宴~
裸の恩返し 146
もくもくの雲「ぽかん。ぽかん。」
じーじ中学生「ヒ、ヒョロイガキだと…。グホ、ゴホ…。」
ヘルメットダンプー・見回り隊「そうだ、ヒョロイヒョロイ。勝負はついた。さぁ、ここから消えろ。邪魔だ。ぐるぐーる。」
じーじ中学生「まだだ、まだ勝負はついてない。僕はここから離れないぞ。」
ヘルメットダンプー・見回り隊「なんだって?そこで土にまみれてダウンしている坊や。まだやるっていうのか?ん?ぐるぐーる。」
じーじ中学生「やってやる。沼は僕が守るんだ。絶対に渡さない!」
ヘルメットダンプー・見回り「沼は埋め立てだ。観念しろ。あ?なんだいそりゃ?その手に握りしめた小枝は?ブハハハハハ。おーそれでやるってのか?よーし、かかってこい。ぐるぐーる。」
じーじ中学生「こ、この小枝を甘く見るなよ。」
ヘルメットダンプー・見回り隊「ほぉ。その構えは剣道か?フン、俄、武道でこの俺様から一本取ろうっていうのか?その短い細い枝が命取りにならねーといいけどな。ぐるぐーる。」
じーじ回想録「わしはこの時、20cmにも満たない枝の長さや相手との距離、力関係など頭にはなかったんじゃ。ア♪チョイと東京~音頭ヨイヨイ♪」
ピコたかし「じーちゃん、なんで?どうして?ピコ。」
じーじ回想録「いいか、たかすぃ…何かを守本当に守ろうとする時、あれだ、これだと条件は頭に浮かばないものじゃ。待ったなし。今の自分で正面から立ち向かうしかないんじゃ。チョイナ♪アラヨ♪」
ピコたかし「じーちゃん!負けたら嫌だよ!ピコ。」
モゴ=私「うわぁ。いよいよクライマックスみたいだね。ヘルメットダンプー・見回り隊の言うように短い枝が命取りで届かないんじゃないかな?」
ゲホ=語り部「そうだね。しかし立ち上がったじーじ中学生は剣道の構えで相手を威圧しているよ。ゲホン。」
モゴ=私「全然だよ。枝の短さ、細さで相手は余裕たっぷりじゃないか。これが武器というならお粗末すぎるよ…。」
続く。
次回作に期待をこめて☆
シリーズ☆☆
愛・総合医院・2
ここでの診療は…
癖、悩み、がっかり…この三つのみ。
早速、二人目の先生方紹介だ。(一人目の先生、癖のスペシャリスト早乙女 愛はブログNO.132参照。)
第二診察室・悩みのスペシャリスト。
奇知方 愛 (きちかた あい) 永遠の29歳
使用ツール:額帯鏡。(がくたいきょう)、マスク。ミニピンセット。
パターン:マスクからこぼれ出る甘いトーク。癒しのささやきが好評。しかし患者の話をよく聞かない不束者で誤診が多発。院内での評判は拮抗している。
医院伝説。
この医院の先生の名前は皆、愛だ。
先生から一言。
「プリーズ!まずは僕の悩みを聞いてくれないか?」
皆様のおかげでゆきのスピリッツ~創作の宴は現在、