2018/08/08
裸の恩返し 33
ゆきのスピリッツ~創作の宴
裸の恩返し 33
これを中座と言わず何という?
失礼極まりない。
するとBはニコっと笑ってペロッと言い出した。
「お客様、今、お話聞いていました?」
何か重要な話の聞き漏らしがあったのだろうか?
奇跡の返金話に浮かれ、うかつにモウロウとしていたかもしれない。
「えぇ、聞いていたのですが…聞き覚えがありません。」
聞いていたのに覚えていない…。
私は支離滅裂な返答を堂々並べ立てた。
聞き漏らしが重大なことのような気がしてくる。
小心者の私に焦りが入り混じる。
Bは一転、弱り気味に答えた。
「私達はパスポートご返却の手順がわからないので…。」
わからないので?
なんだ?
おいおい。
こらこら。
ややこしい展開になりはしないか?
「もう、来ると思いますから。」
Bよ…。誰が来るんだ?
主語がないぞ。
君らで処理できないなら今回の話は異例な処置なのかい?
【大丈夫です】って、さっき豪語したじゃないか。
チャッ、チャッとやってくれよ。
そして早々にこの場から引き上げたいんだ…頼む。
「ガヤガヤ…。ザワザワ…。」
店内がにわかに騒めき出したのはいつからだったのか?
騒がしい後方に耳がピピピと反応。
首をクククと後ろに回せばタマゲタ、オドロイタ。
「ん、、がぁ…。」
振り返れば大名行列が出来ていて私は目を丸くした。
続く。
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(Y*'▽')ukino
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コメント
No title
応援ポチしました(^^)/
2018/08/08 18:22 by Inazuma Ramone URL 編集
No title
初めての事態?
2018/08/08 22:23 by み URL 編集
Inazuma Ramoneさん
応援ありがとうございます(*'▽')
これからそちらに行きます!
2018/08/11 02:25 by ゆきの URL 編集
み、さん
一回支払うと基本、アウトです"(-""-)"
2018/08/11 02:28 by ゆきの URL 編集